ざざっと本感想 『現代アートの経済学』
こんにちわ
図書館でちょっと気になって読んでた本、
読み終わったので、返す前にわすれないためにも少しメモ。
(情報の不確かさ、感想の稚拙さはご勘弁を)
アートコレクターの宮津大輔氏によって書かれ、
2014年6月に発行されたこの本(光文社新書)。
アート系の本は、何冊か読んできてますが、
コレクター目線のものはおそらく読んだことないような・・。
コレクターといえば、映画にもなったハーブ&ドロシーが有名ですが、
日本でぱっと名前出てくる人っているだろうか・・。
私は、昔関わった展覧会で、関西で有名なとあるアートコレクターの方に
お話を伺ったことがあるのですが、
結構前で記憶が曖昧・・(頑張れよ)
ーー
そんな事前知識の中で、読み進めました!
※ほんっとうに個人的な感想ですのでご了承ください。
ーー
アート作品の過去の落札額に関する価格データや比較は、
ほんとにすごくしっかりされてました!
ふせんつけたとこ
「一過性のブームに踊らされることなく、その地域で開催される必要性を有していることや、安定的な財源の確保が国際展成否の鍵を握っています〜」(p.95)
これは、最近よく当たる問題で、
こういうことが書かれた記事をネットTAMでも最近読んでたからか目にとまりました。
もういっこ
とある会社社長の発言
「新世代のコレクターは時代の流れに敏感で、独自の視点に基づいたコレクションを形成している。彼らは伝統的な文化を継承する者であると同時に、新しい価値を創造する者でもある」(p.165)
コレクターが、芸術作品を収集することが、文化を継承し、次の価値を創り出すっていう考え方はあまりしたことなかったので、はっとしました。
作品を買うことは、ただ自分の手元に置いておきたいということだけではなくて、
作品に価値を認め、次世代につなげていくという意味もあるのかなーなんて
思いました。買うというのは、一つの流れを創り出すことだなーと。
本は全体的に、私の知識不足で知らない地名・人名・施設名が
たくさん出てきて、イメージがわきにくことが多くて、
ほんとに勉強不足を痛感しました・・。
作品の形態が、どこでも持ち歩けるもの主流だったのが、
その場でしかみられ(体験)できないものが増えてきた。
その中で、コレクターの存在はどうなるのだろうか・・。
地域のアートプロジェクトは、今は本当に各地で行なわれているし、
イベント性があって、人を呼びやすい。
ーー(話がずれます)
でも、あと10年したら、行政はお金を出してくれるだろうか。
打ち切りになるといった時に、
一回来た人が倍以上のお金を出してくれるだろうか。
体験型のアート作品は、たしかに”楽しい”。
ぱっと「きれい」って思えたり、探検してるような気分になったり・・。
でも、その一瞬の楽しさを得た人は、
本気でその作品や、アート活動がずっと続いてほしいって
思っただろうか。。。
地域のアートプロジェクトの開催場所で、
どんどん拠点施設ができていっている。
古民家や空き家、空き店舗の活用。
ハコに収まらないイベントが、ハコに収まっていく。
・・でも、そこにしかない「ハコ」の中の作品は、
それだけしかない「ハコ」になってしまわないだろうか。。。
結局本の感想というより、最近の抽象的な意見になってしまった。