あーとブログ

主に関東圏の美術展を見に行きます!

知識少ない自分なりに楽しんで見て書きたいと思います

【新趣味】美術館って何したらいいの?【初心者】

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関東には、数多くの美術館があり、 田舎出身の私は感動しました。

しかし、ほとんど行ったことのない人や、

ゴッホ展だけ行った」のようなメジャーなものだけ行ったという声をよくききます。

もったいない!!

 

映画館、水族館、動物園、美術館っていう並びで気軽に行ってほしいと思っています。

でも、今まで足を運ぶきっかけがなかった人からすると、 結構敷居が高く感じますよね?

 

「知識がないといけないのかな?」

「喋っちゃいけないのかな?」なんて不安もあるかも。

 

私は、美術館に行き始めて10年ほどですが、 そんなに深く気にすることはないと思っています!

もっと気軽に行って欲しいという思いを込めてかきました。

 

1.美術館って?(企画展と常設展?)

2.どんな展示があるの? どうやって選んだらいい?

3.行くまでに何か必要なことある? 時間とお金は?

4.当日はどうしたらいい?

5.結局楽しみ方がわからないんだけど……。

6.疲れたら

7.面白くなかった

 

 

1.美術館って?(企画展と常設展?)
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↑大阪にある国立国際美術館は、地下に展示室がある(写真は草間彌生個展の際)

 

もともと博物館法というものに定められた施設で、 実は、法律的には、動物園や植物園おなじ博物館の一部というくくりなんですよね;

「●●展」(例:印象派ゴッホ、モネ……) という期間限定のイベントというイメージが強いかもしれませんが、 もともとは、作品の収蔵や保管をして、それを公開することが目的の施設なんです。

だいたい美術館にいくと、 チケット受付の人に 「このチケットで企画展も常設展も見れますー!」って言われると思いますが、
主に美術館が独自に収集し、保管している作品を展示しているのが、
常設展(コレクション展)です。

 

普段よくチラシやCMで目にする大規模な企画展は、 いろんな美術館から、テーマにそって作品を借りて展覧会を構成しています。同時に常設展も開催されています。 企画展が2〜3ヶ月で、常設展は半年ほどの期間という美術館が多いように思います。 ※最近では、常設(コレクション)をもたない美術館も増えてきました

企画展見ただけて疲れて帰る方も多いかと思います…。
実は常設展にこそその美術館の色が出てたりします。

この記事では、主に企画展について述べています。

 

 

2.どんな展示があるの? どうやって選んだらいい?
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兵庫県の「伊丹市美術館」は、酒の町である周辺の雰囲気似合わせた建物が魅力

 

①美術館のジャンルで選ぶ

東京には、数多くの美術館があり、 写真、陶器、現代アート、彫刻等々……ジャンルごとに、 興味に合わせた場所にいくと、興味が深まりいいかもしれません。

②好きな画家・時代で選ぶ

もしなんとなく、好きだなと思う画家、時代があれば、 それをテーマとした展覧会や、そういった作品をコレクションしている美術館を探してみませしょう。 例えば、モネ、ルノワールゴッホフェルメールなどは、 展覧会名に名前があるだけで人気の展覧会になります(実はその画家の作品は数点しかなかったりするけどw)。 個人的には、ルネ・マグリット有元利夫といった不思議な雰囲気の画家が好きです。

③テーマで選ぶ

キャッチーな展覧会もよく見かけるようになりました。 例えば『怖い絵』展。 時代や作家を知らなくても「怖い」というわかりやすさで、 かなりの動員数だったみたいです。 (私は一番人混みが怖かったです)

④建物で選ぶ

美術館には、建物自体が一つの作品のような場所が多くあります。 外に茶室を構える東京都庭園美術館や、古い邸宅を利用した原美術館など。 建物とアート作品の融合が楽しめます。

⑤WEBサイトや本、テレビで探す

美術館やギャラリーなどのイベントが豊富に載っている雑誌や ウェブサイトのおすすめを参考にするのもいいかもしれません。

・WEBサイト

 アートスケープ 

https://artscape.jp/

 TOKYO ART BEAT 

https://www.tokyoartbeat.com/

 

・雑誌

 

美術手帖は結構詳しいアート情報や展覧会レビュー・プレビューがのっています。


美術手帖 2020年12月号 絵画の見かた【電子書籍】[ 美術手帖編集部 ]

 

個人的におすすめの本、
「猫」「チーズ」など描かれてるものごとにこういう意味では?との記載がある


モチーフで読む美術史 (ちくま文庫) [ 宮下規久朗 ]

 

 

・テレビ

   キャッチーな番組でいえば、「開運!なんでも鑑定団」でしょうが、
   下の2つ見ておけば結構詳しくなると思います。

 

日曜美術館 https://www4.nhk.or.jp/nichibi/
(最後に現在開催中の展覧会を紹介するコーナーがある)


新・美の巨人たち https://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/

→2019.4にリニューアルし、芸能人と共に広い意味のアート作品をめぐるような内容になりました

 

  3.行くまでに何か必要なことある? 時間とお金は?
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特に何が必要っていうのはありませんが、 事前に展覧会のWEBサイトを見ておくと、わかりやすいかもしれません。 最近は、見やすくてかわいいデザインのサイトも多いです。 人気の展覧会は、前売り券を買っておいた方が並ばずに済む&お得かも。
※コロナの影響で、事前予約必須・優先の美術館が増えているので事前確認が必須です

 

お金と時間は、本当に展示によって異なるとしか言いようがありませんが、 例えば、上野にある国立西洋美術館東京都美術館など、 入場料一般で1,500円前後はします。
同じ美術館でも、企画展の内容によって変動します。 集客が期待できそうな大規模なものだと、 2,000円を越すこともあって、さすがに高すぎるなと思います……。 

鑑賞時間も、本当に展示作品量によりけり。 私は、ささっと見る時、30〜40分程度ですが、 興味ある展示を、キャプション(作品の説明書き)を一個一個丁寧に読んだり、じっくり見たりする時は、3時間かかったり……。 時間が限られている人は、最初に配布される会場マップを見て、 だいたいの見る時間配分を決めるといいかも。

 

4.当日はどうしたらいい?
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↑フリー素材なので誰かは知らないです

・服装

美術館だからといって、おしゃれな服装じゃなくても全然大丈夫! 歩きながら絵や説明を読むので、意外に疲れます(^^; ある程度楽な格好の方がいいかも。
私は絶対ヒールなど履かず疲れない靴で行きます。

・荷物

荷物がある程度多い場合は、ロッカーに預けることをおすすめします。 自分が疲れないためと、作品にあたって傷つけないためでもあります。
ほとんどの美術館には、100円が後で帰ってくるロッカーが設置してあるので、 貴重品以外はそちらに入れておきましょう!
お財布を預けてしまうと、特設ミュージアムショップが展示会場内にある場合は、グッズが買えないってこともあるので注意。 (あとチケットを忘れずにw)

・時間

これは展覧会の混み具合によりますが、 人気の展示は、並ぶものもあるようで……。 できるだけ混雑していない時間帯を調べて行きましょう。

・喋ってもいいの?

私はしゃべっても良い派です(何それ) 大声はダメかと思いますが、普段より少し小さめの声くらいで話すのでは全然OKだと思います。友達と話ながら見ると、違った見方ができるので私は好きなんですよねー! ただたまに、きびしい監視の人(展示室はしっこに座って作品監視している方)で、 やたら注意してくる人もいます;

・その他

 展示によっては撮影OKの場合も多いです(作品単品では撮れない等条件は要確認)。 
 私はスマホと余裕あればミラーレス一眼カメラ、
 メモ用に鉛筆(ボールペン、シャーペンNGのことがある)を持って入ります(ガチ勢)。

 

5.結局楽しみ方がわからないんだけど……。
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↑ヒスロム(hyslom) 《いってかえって−浮力》六本木クロッシング2019、森美術館

なかなか難しいんですが、 楽しもう!とか、理解しようって難しく考えなくて大丈夫です。

・第一印象で楽しむ

例えば、 「色使いが綺麗でこの色好きだな」とか、 「部屋に飾ってみたい」とか、 「本物みたい!(具象的)」って思ったり。

余裕がでたら、 「なんで好きなんだろう?」と思考を一歩先に進ますと面白いです。

・歴史背景と合わせて楽しむ

展覧会によっては、「戦後○○」展、とか「印象派」展とか、 その時代を表す展示が多いです。 だいたいの展覧会は、ある程度の区切りごとに説明文があります (これがわかりづらいんだあ)。

それも参考にしながら、 『これは戦争中に書かれたのか、そう考えると……』 『違う画家だけど、似たような絵ばっかだな、こういうの流行ってたのかな……』 などなど……。 しょせん画家といえども人。 それぞれの生きている時代に影響を受けて作品を制作していることを念頭において、作品のことを考えてみましょう!

 

・意味の分からないことを楽しむ

これは若干変態向けの私の手法(?)ですが、 「こいつほんと何考えてんの……」とか 「ほんと意味不www」とか、 心の中で(たまに吹き出したり)して突っ込んで、意味不明さを楽しんでます。

いやーー日常でさ、そんな明らかに意味わからないこととかって そんなにないじゃないですか。みんな分かりやすさを目指してる中でさ、 その逆をいくというか、逆なのかどうかもわからないのが作品って考えたら、おもしろいんですよね。

 

・作品を被写体として楽しむ

現代アートの展覧会では、撮影OKにている美術館も多いです。 SNSでの配信を積極的によびかけているところもあります。

アート作品は普段見ない色使いや形など、 写真を撮る人にとって良い訓練になるのではないでしょうか。

私もちょっと前までは、撮影する人が邪魔だなと思ったこともありますが、 そういう楽しみ方もアリかなと最近思ってます。 (他の鑑賞者への配慮は忘れずに)

 

6.疲れたら
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原美術館内のカフェ

  展覧会の部屋には、やたらとふかふかのソファーが置いてあることがあります。 ちょっとそこに座って伸びでもしてみましょう。

 美術館では、おしゃれなカフェやミュージアムグッズのショップを併設しているところが多いので、鑑賞後はそこで一休みもOK。企画展に合わせたメニューを提供してるカフェがあるのも楽しいですね!!

 誰かと一緒に行った時には、感想とか話せたら面白そうです(^^)(しかし基本ボッチ)

 

 

7.面白くなかった
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「あの遊園地楽しくなかったから、遊園地自体一生行きたくない」

「あの中華料理屋まずかったから、もうどこの中華料理屋店も一生行かない」

 

なんてことはないですよね?

なので、どうか一回面白くなかったからといって、 美術館の展覧会すべてもう嫌いと思わないでいただけたら嬉しいです(;;)

無理して行けとは言いませんが、 数年後とか、ある時にふいに、あの経験が蘇る的な(?) ことがあるかもしれません。

あと、他の鑑賞者の方の目が気になることがあるかもしれません。  
『自分は見るの早すぎるかな?』
 『なんか場違い?』 そんなことないです! みんな作品に夢中です(強引) 自分のペースで楽しみましょう。

私は、だいたい一人で行くのですが、 カップルなどに挟まれながらも見てます。
その場で感想書かないと気がすまない人間なので、ほくそ笑みながら配られる作品一覧表にメモをしながら見てる、ただのオタクです←

 

なので、 さあ、行ってみよう!!!(強引w