あーとブログ

主に関東圏の美術展を見に行きます!

知識少ない自分なりに楽しんで見て書きたいと思います

「ゴヤの名画と優しい泥棒」市民のための作品とは?

珍しく映画を見てきました!

一応美術系の映画です。

ゴヤの名画と優しい泥棒」

 

フランシスコ・デ・ゴヤは、18-19世紀に活躍したスペインの画家です。

《我が子を喰らうサトゥルヌス(黒い絵)》が
結構SNSで面白ネタみたいになっているかと思います(^^;

その黒い・暗いイメージがあったので、
今回映画の告知を偶然見かけて、なんだか楽しげ?な雰囲気のギャップが気になって見てきました!

 

ゴヤの名画と優しい泥棒

 

 

はじめに
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タイトル:ゴヤの名画と優しい泥棒 
公開:2022年2月25日(金)〜
会場:公式サイトにてご確認ください!(私はTOHOシネマズ シャンテ)
チケット代:各映画館鑑賞料(私は1,900円)

 

TOHOシネマズ シャンテ、初めて利用したけど、
シャンテは、TOHOシネマズ シャンテ日比谷と建物が違う!!焦った!

 

この時履いてたスカートがきつくてちょっと死にそうになりながら見てました←

 

あらすじ
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1961年に実際に起きた絵画の盗難事件を元にした映画。

ゴヤが描いた《ウェリントン公爵》が登場します。

主人公のケンプトン・バントン(以下、ケンプトン)は、60歳の正義感の強い一般市民。
公共放送BBCの受信料支払いを拒否し、二度刑務所に入れられたことも。

一緒に住む妻は逆に現実的な考えでしっかり働きつつ、
定職に就かないケンプトンを見放さず共に暮らしています。

名作の盗難事件の犯人が、なんとこのケンプトン。
絵を人質(?)として、年金受給者へのBBCテレビの受信料無料を要求したのでした。

 

 

感想
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(若干ネタバレあり・・・?)
全く美術の知識なくても楽しめるお話でした!!
コメディ要素が多く、普通に見やすい。

犯人は作品を盗んだからといって、美術が好きとか完全な金目当てで盗んだ
っていうのではなかったです。

美術作品に的を当てた映画というより、
世間的一般的な美術への冷めた目線みたいなのも含めて描かれてるのが良い。

 

おもしろいのは、裁判でのケンプトンの裁判でのユニークさ溢れるスピーチ。
ふざけているようで、どこか本質をついているような言葉もありました。

公共の美術館である、ロンドン・ナショナル・ギャラリーで市民に広く公開される作品で、
政府がお金を出して作品を購入している。
(しかもいまいち価値があるか不明な公爵の肖像画……)

ケンプトンとその家族の物語に焦点をあてつつも、

本当の意味で公共のためとは?

公共のものとは、誰のもの? と考えさせられる映画でした。

 

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・おまけ

個人的に、この肖像画の公爵の表情?が
めっちゃ映画にあってる気がします。
おそらく功績を称えて肖像画にされてるんでしょうが、
まんまるい目、ちょっと開いた口、上気したほっぺた。
ケンプトン家たんすの穴から覗いてる感じも、
なんかちょっとまぬけな感じが……(笑)
パンフレットで美術批評家の中野京子さんが、この絵の制作背景をまとめくださってますが、
やっぱり(笑)ゴヤはこの公爵のことあんまよく思ってなかったらしい(^ω^)
どこかこの絵の雰囲気がこの事件を招いたなんじゃないか?とも思ってしまいます(完)

参考
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ゴヤの名画と優しい泥棒」公式パンフレット

ゴヤの名画と優しい泥棒」公式サイト

https://happinet-phantom.com/goya-movie/

Salvastyle美術館(サルヴァスタイル美術館)「フランシスコ・デ・ゴヤ

http://www.salvastyle.com/menu_romantic/goya.html