『松江泰治 マキエタCC』都市に入り込むように見入る
今回は、写真の展示!
インパクトある松江泰治さんの写真個展です。
都市の街並みが画面いっぱいに広がる写真が印象的!( ゚д゚)
告知の作品が気になっていたので見に行ってきました。
東京都写真美術館
『松江泰治 マキエタCC』
・はじめに
・『松江泰治 マキエタCC』
・おわりに
・参考
はじめに
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全54作(作品リスト)、4部屋にわけて展示されいます。
松江泰治さんは、なんと東大卒(!)で、2002年には第27回木村伊兵衛写真賞受賞し、数多くの展覧会に出展されている写真家です。
作品が「画面に地平線や空を含めない、被写体に影が生じない順光で撮影」されています(順光=正面からまんべんなく光があたっている)。
本展は、下記2つのシリーズで構成されています。
〈CC〉
「シティー・コード」(City Code)の略、作家が訪れた世界各国の年を画面全体にピントを合わせ撮影。
〈makieta〉
ポーランド語で「模型」を意味する。世界各地の都市や地形の模型を写している。
★どちらもタイトルに撮影地の都市コードた地名が記載されています
※『記憶は地に沁み、風を越え』(日本の新進作家 vol. 18)も別フロアで同時開催されていました!
ちょっと予定の都合でさっとしか見られず今回は紹介なし…
松江泰治 マキエタCC
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なんと写真OK(写真の展示だと珍しいような…!)
暗めの展示室に、浮かび上がるように写真群が展示されていました。
上記のように2つのシリーズで、模型の写真と実際の都市の写真が入り混じって展示されているのですが、
正直見分けがつかないものも多い(それを考えながらみるのもよし?)
都市コードは、なんとなくこの国かな?っっていう(JPN的な)のもたまにあり、
ちょっとした鑑賞のヒントにも。
気になった作品をざっと紹介します!
展示室入口付近にあった作品。
温かみのある赤い屋根が所狭しと並んでいます。
こうやってみると、こういう油絵をどっかで見たことある気がする(笑)
《PRG 164177》
ROMだからローマ?
なんか円形の建物がローマ感ある(軽い)
建物が長かったり、四角かったり、なのに一つの都市としてバランスとれている
ってかこれは模型…か?遠くからだとよりわからない(^^;
《ROM 120778》
なんか、見覚えのあるような、なつかしい風景……!
OSA ・・・・・・大阪!?(エセ関西人歓喜)
長い丸い屋根は、商店街のアーケードやろか( ´∀`)。大阪は長い商店街多いし(語り出す)
周りのビルと民家のバラバラ・ガヤガヤ感もなんか逆に味(笑)
《OSA 13829》
すごいインパクト!!
NORMANDYノルマンディー?……これはコードでなく国名そのまま?
ほんとにこんなに整然とお墓が並んでいるのか?
ちょっとした不気味さと、神聖さがある風景です。
(なんとなく模型であってほしい)
《NORMANDY 167722》
*(´▽`)〜
展示室に浮かび上がる淡い白の雪景色。
冬の朝のひんやりする空気感までも映されているように思いました。
あとで知ったのですが、サカナクションの山口一郎さんもお気に入りの一枚だそう!(日曜美術館ブログより)
日本っぽいとは思ってたんですが札幌なんですね〜
《SPK 44134》
(展示空間はこんな感じ〜
動画の作品も2点ありました!
上下左右・終わりと始まりが不明でずっと見てられる……。
次に、建物の色合いが面白い作品。
黄緑、黄色、ピンク……絵本に出てきそうな
カラフルな建物、黒くくり抜かれた窓。
実際の都市でも、模型でもなく、絵本の一コマのような異世界感があります
《HAV 192597》
お、これは、TYO!東京
緑の多いとこが皇居かな!
( ・∇・)……(なんか地味やな)
《TYO 90946》
そして最後に目玉作品!
なんと横幅約4メールの大作!!
(みんな写真撮るの大変そうだったよ…)
なんか真ん中陥没?みたいなんしてるけど、
山に沿って建てられるとこ建てとけ!みたいな大量の家々。
多くの人が住んでるはずなのに、なんか無機質な感じ。
家が山にこびりついてるみたい、元からそこに生息してるみたいな変な感じ。
《LPB 1733》120.0cm×394.5cm
おわりに
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遠くから見たあと、
近くから細かいところを見ていくとどんどん違った発見がある楽しい展示でした。
ここまで作風一貫してる展示なのに、
都市によって個性が溢れすぎて、飽きずにあっという間に小一時間経っていました!
人々が住む都市なのに、
ただの地図みたいな不思議な感覚……。
ぱっと見のインパクトと綺麗な色彩だけじゃなく、
自分もその中に生きていると思うと変な不思議な感覚もある展示でした。
(まとまらないまとめ)
写真の見方ももっと勉強しようと思いますが、
写真に関する知識ほぼなしでも十分楽しめた展示でした。
参考
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・会場配布資料(フライヤー、作品リスト)
・展覧会公式サイト (最終閲覧22.1.11)
https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-4031.html
・アートアジェンダ(最終閲覧22.1.11)
松江泰治 マキエタCC | 東京都写真美術館 | 美術館・展覧会情報サイト アートアジェンダ
#アートシェア2021 ~今、見てほしいこの一作~ | アートコラム | 日美ブログ -番組がお届けする美の情報-:NHK
(最終閲覧2022.1.18)